フロントエンドとバックエンド

 ウェブを作るには、まずチームを組みます。デザイン担当、ディレクション担当、そしてプログラミング担当。デザイナーは、ワイヤーフレームやデザインカンプを作ります。ディレクターは、コンテンツの表現やデザインのチェックをします。そして、プログラマは、仕上がったデザインカンプをもとに、ウェブサイトを実装します。互いの仕事に理解があることが求められていますが、全部できる!という人材はほとんどおらず、分業協力してプロジェクトはスタートします。多くのプロジェクトでは10名もいませんから、メンバーに求められる専門性は高く、全部を高いレベルでできる人材は少ない、というわけです。
 プログラマにも、種類の別があります。フロントエンドとバックエンドです。フロントエンドは、デザインカンプを実装するために、HTML5とCSSはもちろん、JavaScriptやそのフレームワークを使えることが求められます。Angular、Vue.js、Reactなど、フロントエンドのフレームワークを自由に使って、サイトのプログラム設計も行います。一方、バックエンドは、ウェブサイトで扱うデータにまつわる設計と実装を行います。フォームやCGIや認証をはじめ、ECサイトの顧客データ、予約データの更新と閲覧、自動返信メールなど、データにまつわる機能を作ります。言語はPHP、Java、Ruby、Python、C#、Go、およびそのフレームワークである、Laravel、Struts、Rails、ASP.NET MVCなどが定番です。
 フロントエンドは、レンタルサーバーでも書いたコードが簡単に動くことや、プログラミングスクールで習得しやすいことから、少しずつ人材が増えています。作ったものがすぐに確認できるのも魅力です。一方、バックエンドは、PHPはともかく、書いたコードを動かすにはサーバーを選ぶことがあり、練習するにはクラウドホスティングやVPSを契約することが多いです。バックエンドはデータベースの知識が必須なので、その習得に時間がかかることや、システムの設計から開発まで任されることから、求人はなかなか減らず、収入もフロントエンドより高くなる傾向があります。
 こうしてみると、プログラマだけ職能が分かれてみえますが、デザイナーにもUXデザイナーやグラフィックデザイナーやVRデザイナー、ディレクターにもコピーライターやウェブライターやマネージャーと、専門に分かれます。なので、全部できたり両方できたりする方が望ましいですが、ひとりで全部できる必要はまったくありません。専門職として互いに分業できるチームのため、得意分野を伸ばしていけば、仕事に困ることはありません。

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