福祉×IT×社内起業

 私には,夢がある.今の職場で定年まで働きのびる.それができたらそれでいい.でも,定年まで働けるような職場でない.社員は皆優れた方ばかり,私など昇進の可能性はない.それはいいのだけど,この職場は数年単位で解散と設立を繰り返すので,社の看板が何度も付け替わる.社員として雇用されていても,一度クビになり再雇用される.どうやらそうらしい.その際に人員整理され,解雇される可能性はある.半公務員なのでクビにできないと云われるけれども.
 そんな素晴らしい職場の中で,どうして私のクビがつながって泰然自若としているかと云えば,ウェブ技術のおかげである.ウェブを自由に作る技能を有した人材が社内で希少なのである.私は未だに信じられないが,ウェブの技術屋は転職市場で私たちの職場を選ぶことが少なく,私は狭い門に目を付けたわけだが,ウェブ技術は今や現代を象徴する先端技術だと認識されている.技術自体は十年以上前から普及しているが,HTML5,スマホ全盛期,動画時代,とウェブの歴史は変遷しても,今後も変遷し続けるため熱い視線を浴びているのだ.
 そこで,私は仮にクビになり失業したら,以前いた会社に再雇用を申し出ることにしているが,受け入れられたとする.そこでやりたいことを練っている.「イノベーションアワー」を作り,無給でウェブ技術を教える時間を受け持ちたいと思っている.ウェブを学びたい人,教養として,スキルの一環として,身に付けたい人はわんさかいる.需要の多さは確定的.そこを突いて,人が集まり,教え合う場を持てたら,どんなに素晴らしい未来を待ち構えられることか.ウェブとは現代だと云っても過言ではないからだ.
 先述の以前いた会社では,脳の障がいを持つ「利用者」が職業訓練をしている.ウェブ制作チームもウェブ開発チームもある.社長も施設長も熱心で情熱がある.福祉×IT×社内起業.これを旗幟とし,障がい者にウェブプログラミングを教える時間を持つことを考えている.脳の障がいは財産,才能だと思う.それに気づいて好きなことが見つかって,四六時中そればかりやっていれば,ゲームだろうと絵描きだろうとグラフィクスだろうと,仕事上のスキルの一つとなる.そんな取り柄があれば,就職したとき間違いなく重宝される.そんなふうに就業し稼ぐ人生を一度でいいので味わってほしい.この願いを叶える時間を,その職場に導入したい.これが私の夢である.

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